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巨人鈴木の走塁、阪神上本・梅野の守備プレーについての掛布さん評

おなじみ、THE PAGEの掛布さんの連載より。「掛布が語る 阪神と巨人 潜在的な力の差

7/23の巨人阪神戦でのプレーについて。
9回に代走で登場した巨人の鈴木尚広。能見―梅野バッテリー相手にカウント1−1から盗塁を仕掛ける。

能見の投球はワンバンとなったが、梅野がうまく処理して素早くスローイング。カバーに入った上本のグラブへストライクの送球。タイミングは完全にアウトだった。

上本は、鈴木をやや待つ形にまでなった。しかし、鈴木のスライディングテクニックが一枚上手だった。鈴木は、キャッチャーから見てセカンドベースの一番遠い右端を狙って滑ってきた。“世界の福本豊さん”から「セカンドベースの一番遠くを狙うんや」という盗塁の滑り方のコツを聞いたことがあったが、“35歳の走り屋”は、この大事な局面で、そういう高度なテクニックを使ってきた。滑る場所が遠いので、上本は、必然、追うようなタッチとなり、足が先にベースに触れたとセーフの判定。

すなわち、鈴木の経験・技術が上本のそれを上回ったと。

鈴木も試合後のインタビューにこう答えている。

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「ピッチャーとのタイミングをずっとすりあわせていた。それに時間がかかってしまった。タイミング的にはちょっと分が悪かったが、自分のスライディングの技術が勝った。」

逆に、上本は試合後「判定なので…」とうつむいてクラブハウスに引き揚げたと。

こういう場合、守備側としては、追うようなタッチではなく、ランナーに向かって倒れこんでいくような体を張ったタッチプレーが求められる。

その後、二死満塁の場面で能見のフォークがワンバウンドとなり、梅野がそれを後逸して鈴木が決勝のホームを踏むことになる。

記録はワイルドピッチで決して梅野を責めることのできないプレーだった。だが、そこまでミットより先に、まずフットワークで体を動かしてボールを前に落としていた梅野が、このときに限って、ミットから先に動いて体の動きが一歩遅れた。小さいがとても大きなミス。

掛布さん、「責めることのできない」と言いつつ、「とても大きなミス」とバッサリ。

でも、これがプロの世界。
これを糧に、梅野には奮起して一回り大きくなってほしいものだ。

入団以来本塁打ゼロ記録を続ける千葉ロッテ 岡田幸文

THE PAGEの7/7の記事『ロッテ岡田、入団以来本塁打ゼロの珍記録 まもなく達成』より。

記事によると7月7日時点で、入団以来通算1745打席本塁打がなく、現記録である東京セネタースの横沢七郎氏の1770打席まで残り25打席と迫っていると。

本塁打が打てなくても生き残っている選手はいくらでもいるわけで、それ自体はさほど珍しいことではない。

本人もこう語る。

僕は打球が飛びませんから、フライを上げてしまってはノーチャンスなんです。強い打球、ゴロを転がして塁に出て、野球やピッチャーにプレッシャーをかける。塁に出るということが自分に求められているものだと思っています

さもありなん。

あわやホームランという当たりがなかったのかという問いに対しては、

去年、西武ドームでありました。相手投手は確か牧田でした。でも前に守っていた野手が少し下がっただけで、フェン直にもならなかったです。ホームランの感触というものが僕にはわからないわけですが、『これじゃないか』という手ごたえがあった打球だったんですけどね

ホームランの感触というものが僕にはわからない」と言い切るあたりに、むしろ清々しさを感じるコメントである。

当然ながら、ホームラン以外の事へのこだわりは強い。

使っているバットは2010-11年と今では違うらしい。

2010年、2011年は、960グラムの“つちのこバット”で、グリップをひと握り半も余して「ポイントを体に近づけ、詰まってもいいから、体を使って振り切る。外野の前に落ちればいい」というバッティングを心がけてきた。だが、現在はバットを900グラムの少しグリップの細いものに替え、芯で捉えた際、外野の間を抜けるほどの長打力を求めている

盗塁について。

牽制の癖は見ない方です。盗塁も感性と勇気。スタートは早くないので中間スピードとスライディングでカバーしていいます」と言う。「ここで滑る!」というタイミングをひと呼吸我慢してベースの近くで滑るのがミソ。怪我の危険性は高いがベース際のスピードが増すのだ。

そして、守備について。

一歩目とスタートを意識しています。ピッチャーの球種、球質、調子、バッターのタイミングの取り方と、その日の調子などを見ながら、打つ前には、もう動いているという感覚を持っています。データは見ません。感性です。それは練習の中から数多く打球を受けて磨きます。裏をかかれることもありますが、それでもグラブに収まってくれるような守備をしなければならないし、10回に一度の、その確率を減らしていかねばなりません。ゲーム展開によっては、『いける!』と確信したら勝負しにいきます

盗塁も守備も感性重視なのだ。

厳しい状況にある千葉ロッテだが、岡田選手がチームの雰囲気を変える働きをしてくれることを願ってやまない。

掛布と安藤統男監督とのちょっとしたエピソード

「THE PAGE」で掛布さんが連載記事を書いている。
その中で、先日の中村紀洋の球団とのトラブルに関して苦言を呈しているのだが、それに関連して掛布自身のエピソードが紹介されていた。

1984年に神宮でこんな経験をしたことがある。1点のビハインドで迎えた9回二死一塁で4番の私に打席が回ってきた。一塁走者は、現在、スカウトの北村照文だ。快足の北村には、「行ければ行っていい」のいわゆる「グリーンライト」のサインが出ていたが、私は「4番バッターのケースで走ることはないだろう」と考えていた。しかし、北村は盗塁を仕掛けて失敗。私は、バットを振らないままゲームセット。腹立たしさの前に「え? 何が起きた?」と呆然とした気分になったことを覚えている。

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当時の阪神の監督は安藤統男氏。

試合が終わってホテルに帰ると、安藤監督が、話があるという。「私が『待て、走るな』のサインを北村に出しておくべきだった。私のミスだ」。安藤監督に、そう説明をしてもらって納得した。

4番バッターとしてのプライドが保たれたのだろう。それに不思議はない。

それよりも、北村は確かに俊足のランナーだと思うが、この年のホームラン王にも輝く掛布の打席でもグリーンライトのサインが出ていたのが驚き。

北村の生涯盗塁数は114個で成功率.687。
この年は9盗塁。しかし7つ盗塁死があるので成功率.562と微妙な年だったのだろう。

カープ時代の育ての親である水谷実雄が前田智徳について語る

THE PAGEの記事「”育ての親”水谷実雄氏、引退した前田智徳氏との思い出を語る」より。

1990年に前田がルーキーで入ってきた時から、上のランクのバッターだと感じたという。
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