RSS

タグ : Number Web 8件あります

高代延博コーチの走塁論

Number Webの『なぜ、走塁はすぐ疎かになるのか。阪神とヤクルトにある“差”とは?』という記事の中に、興味深い内容があったのでメモ。

 
4/1の阪神-ヤクルト戦で、阪神の走塁が素晴らしかったという話をすると、阪神の三塁ベースコーチの高代氏はこう語っている。
続きを読む

権藤博と森繁和が語る投手論

ちょっと昔(2013年)の記事だが、Number Webに掲載されていた『<プロフェッショナル対談> 権藤博×森繁和 「修羅場を制する投手論」』より。

まずは権藤さんによる仰木さん評。 続きを読む

2番打者論は面白い

Number Webの氏原英明氏による『2番は“ゲームを動かせる打順”。野球を変える「2番打者再考」論。』より。

まずは、西武の栗山巧。
2008年に、2番打者として最多安打のタイトルを獲得し西武の日本一の立役者の一人となったことは未だに印象に強く残っている。既に6年前ではあるが。

僕の前が片岡さん、中島さんとおかわりが後ろにいる打順で、そこに挟まれて2番をやれたのは大きかったです。最初は、苦しみながらヒットを打つことを考えていたんですけど、どうやってヒットを打つかと考えたときに、流れに沿った中でプレーした方がヒットになりやすいことがわかってきました。

たとえば、片岡さんはその当時50~60の盗塁がありました。単純に考えたら、相手のバッテリーはスチールを防ごうと思って、外のまっすぐが多くなる。またゲッツーを狙いに来た時は、外のシュート系が多くなる。そして、後ろに中島さんとおかわりがいるから、僕には四球なんか出せないんですよね。つまり、ストライクゾーンで勝負してくる。

早めに追い込んでくるから、カウント球は、緩い球から入ると考えて打席に立っていました。

昔と違って、前の打者が出塁したら2番打者は必ず送りバントのような画一的なパターンはなくなってきた。
そして記事内でも、最近は良く聞く話ではあるが、守備側は送りバントを嫌がっていないという話に。

2013年、序盤戦を主に2番で起用された千葉ロッテの角中勝也は、打者心理と野手心理の両面があると語っている。

1番が先頭で出塁するとチャンスですけど、さらにそこで2番がヒットを打てば、一、三塁になって得点チャンスを広げられる。自分的には、簡単にバントをするよりも、そっちの方が相手としては嫌なんかなというのは感じました。

バントするのがダメってことじゃないんですけど、2番がヒットでつなげば、チームは盛り上がると思いますし、クリーンアップがきっちり返してくれると、1点じゃなく、2、3点入ってくるチャンスがある。守っているときも感じたのですが、先頭が出塁して、2番が打ってくる方が守りにくいと思います

セパのキャッチャーも以下のように語る。

黒羽根利規(DeNA)

展開によりますけど、序盤はバントをしてくれる方が楽です

炭谷銀仁朗(西武)

送りバントか強攻か、どっちがいいかというより、送りバントはさせた方がいいと思います。警戒しすぎて、ボールが先行する方がもったいない

投手はどう感じているのか。
中日の大野雄大こう言う。

序盤、特に初回であれば、投手は最初のアウトがほしいというのもありますから、ノーアウトでランナーが出て、打ってこられる方が嫌ですね。『ランナー二塁』は得点圏ですけど、走者が還ってくる確率というのはそれほど高くないし、得点圏打率で5割を打つ選手はそう多くないですよね。そういうことを考えると、序盤の送りバントは助かります。特に僕のようなタイプは、序盤は手さぐりで投げているところがありますから、初回だったら、ワンアウトでホっとできる部分があります

この発言からは実感が伝わってくる。立ち上がりが不安定な投手は多いだろうから、そこで労せずしてワンアウトとれるのは楽なのだろう。

栗山巧はこうも語っている。

フリーで打つという権限を与えてもらえればの話ですけど、初球から打ってもいいし、待ってもいいという役割をもらえたら、2番はゲームを動かすことができる打順やから、面白いと思います

この記事自体は当初期待したほど2番打者論に踏み込んでおらず、バント論に重きを置いてしまっているので残念だが、2番打者という存在が面白いことに変わりはない。赤坂英一氏の「2番打者論」をやはり読まねばいかんと痛感。

アスレチックスの対ダルビッシュ戦略で驚いたこと

対ダルビッシュで通算7勝1敗の圧倒的強さをほこるオークランド・アスレチックス。

Number Webの 『対ダルビッシュ通算7勝1敗の秘密。アスレチックスが徹底する「待ち」』 に興味深い記述が。

アスレチックスのメルビン監督曰く

打席では我慢強く、自制心を発揮する必要がある。手を出したくなる球があっても、序盤は打線全体として相手投手に球数を投げさせる。ただ、これは選手に教えるのが難しい領域の話で、全員が同じように出来るとは限らない。だからこそ、メジャーで教え込むというより、高校、大学レベルからもともと我慢強い選手を見つけて、獲得するようにしているんだ

待ち球戦略なんて今さら驚かないが、プロに入って教え込むのではなく、プロに入る前からそういう選手を探しているというのは驚きであり、アスレチックスらしさなのだろう。
まさに、マネーボール理論そのもの!

投手に言いなりのリードと酷評される鶴岡慎也に奮起を期待

Number Webの永谷氏のコラム『正捕手鶴岡を手放した日ハム、異例の決断のワケ。~横浜高出身3年目、近藤への期待~』より。

近藤健介が期待されているという話は、彼が昨シーズン、場に慣れるために外野手として抜擢されたという話でも知っていた。

 
それはいいのだが、この記事では、放出された鶴岡への評価が厳しいことに驚いた。
続きを読む

早くその覚醒した姿を見せてほしい 中村剛也

Number Webでの中村計氏のコラム「清原、秋山、石井を越えるその才能。中村剛也が60本打てないはずがない。」より。

西武の前バッテリーコーチの光山英和は、中村を評してこう言う。

今まで清原とか、秋山さんとか、石井さんとか、いろんなホームランバッターを見てきたけど、ホームランを打つことに関しては、あいつが断トツ。ボールの飛び方がぜんぜん違う。ちょっと次元が違うね。ああいうのが、ほんまのホームランバッターって言うんやと思う

ホームラン打者にとっては、いかに楽に打席に入れるかが大事だという。

ブランコが、中日からDeNAに移籍した2013年序盤にホームランを量産した理由は、前打撃コーチの高木豊によると

球場が狭くなって、ボール球を振らなくなった。中日時代は球場が大きいので、振らなきゃいけない、というのがあったんだろうね

また、バレンティンが覚醒した理由も似ており、ヤクルト打撃コーチの池山隆寛によると

— ad —

最初の何本か、立て続けに右方向へホームランを打った。それで『今年のボールは飛ぶ』と。あれで心理的に楽になったんだと思う

中村も2011年に、似たような話をしていたという。

飛ばない、飛ばないっていう報道がバンバン出ていたので、自然と力んでいた。でもあるとき、詰まっても飛ぶんだなというのがわかった。そこから打席の中で余裕を持てるようになった

その結果、飛ばないボールを使っていたにもかかわらず、48本ものホームランを量産した。

千葉ロッテの井口によると、同じホームランバッターでも中村とジャイアンツの阿部慎之助では全くスイングが違うという。

おかわり君は、ぜんぜん振ってるように見えないんですよね。かるーく振ってる感じ。それできれいにバットにボールを乗せて運ぶ。あれはなかなかできない。慎之助なんかは、ブンブン振ってるように見えるからね

中村自身も

最低限、振れる力で振りたい。7割、8割ぐらいの感覚ですかね

と語っている。

さらに、バットの材料の違いにも中村の打撃の特徴がよく表れている。
バレンティンはメープルの中でも特に硬質な素材を好んで使っているのに対し、中村はメープルは反発するからとしなりがきくアオダモにこだわる。

バットに長い時間、ボールが接地している感覚を大事にしたいんです。どれだけバットをしなやかに、やわらかく使えるか。それを追求してる。僕はパワーではなく、技術で打ってると思ってるんです

やわらかくしなやかに振るという意味では、引退した広島の前田にも通じるところがあるように思える。

メジャーNo.1ストッパーと言っても過言ではない上原浩治

Nuber Webでの小川勝氏のコラム『上原浩治の制球力。~MLBで図抜けた「K/BB」「WHIP」~』より。

ここに、2013年米大リーグ セーブ・トップ10と上原浩治の投球成績比較表が載っているのだが、この内容を見れば、いかに上原が凄いかがよくわかる。

選手名(所属) 試合 回数 勝 敗 S 三振
――
四球
WHIP 防御率
(1)J・ジョンソン(オリオールズ) 74 70 1/3 3 8 50 3.11 1.28 2.94
     C・キンブレル(ブレーブス) 68 67 4 3 50 4.90 0.88 1.21
(3)G・ホランド(ロイヤルズ) 68 67 2 1 47 5.72 0.87 1.21
(4)M・リベラ(ヤンキース)    64 64 6 2 44 6.00 1.05 2.11
(5)J・ネイサン(レンジャーズ) 67 64 2/3 6 2 43 3.32 0.90 1.39
     R・ソリアーノ(ナショナルズ) 68 66 2/3 3 3 43 3.00 1.23 3.11
(7)A・リード(Wソックス) 68 71 1/3 5 4 40 3.13 1.11 3.79
(8)G・バルフォア(アスレチックス) 65 62 2/3 1 3 38 2.67 1.20 2.59
     S・ロモ(ジャイアンツ) 65 60 1/3 5 8 38 4.83 1.08 2.54
     A・チャップマン(レッズ) 68 63 2/3 4 5 38 3.86 1.04 2.54
(27)上原浩治(Rソックス) 73 74 1/3 4 1 21 11.22 0.57 1.09

リベラやホランド、ネイサンといった錚々たるクローザー連中を明らかに上回る数字を残しているのは誇らしい。ブラボー!

多くを語らない”前田”を演じる前田智徳

Number Webの中村計氏のコラムに前田に関するものがあった。
(『前田智徳の佇まいに高倉健を思う。「不器用」を演じるという愛され方。』)

前田は年に数度、契約更改のとき等、決まったタイミングでは、きちんと記者に対して自分の考えを披歴した。だがそれ以外、特にシーズン中は、記者に対し、打っても打たなくても「勘弁してください」と固く口を閉ざした。晩年は、記者たちもそれを知っているがゆえに、ほとんど近寄らなかった。

「勘弁してください」と話している姿は確かに記憶にある。
しかし、自分の考えを披歴することもあったのは知らなかった。

2006年4月号の『野球小僧』でインタビューの冒頭、今号の表紙に起用させてほしいと申し出た記者に対し、前田はこう返している。

「イメージどおり、悪がきでいってください。ええ、もう愛想悪い感じでいってください」

 二人のやりとりは、こう続く。

「そういうイメージで周囲が見ているように感じますか?」

「一応、ユニホームを着てる時はそういうイメージを作るつもりでやってきたんで」

「つもりっていうことは、多少は前田智徳を演じてる部分もあるということですか?」

「それはありますよ!」

寡黙な求道者然とした”前田”を自身も演じていたと。

広島の地方雑誌『Athlete』の2013年11月号では、元プロ野球、高森勇旗が寄せた記事の中にこんな一節が出てくる。

〈実は前田さんはしゃべり始めると止まらないし、ユーモアのセンスも抜群にある。とにかく、トークがめちゃくちゃ面白い。特にゴルフの話になると目を輝かせて話し、前田さんが「師匠」と仰ぐプロゴルファーの田中秀道さんが激励に訪れたときなどは、もの凄いテンションだった〉

トークが面白い前田って想像がつかないな。
以前何かの映像で凄いフォームで振っているゴルフシーンを見たことがあったが、結構ハマっていたとは知らなかった。

語らないからこそ、興味が湧く。
まさに”沈黙は金”を体言するような選手。