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早くその覚醒した姿を見せてほしい 中村剛也

Number Webでの中村計氏のコラム「清原、秋山、石井を越えるその才能。中村剛也が60本打てないはずがない。」より。

西武の前バッテリーコーチの光山英和は、中村を評してこう言う。

今まで清原とか、秋山さんとか、石井さんとか、いろんなホームランバッターを見てきたけど、ホームランを打つことに関しては、あいつが断トツ。ボールの飛び方がぜんぜん違う。ちょっと次元が違うね。ああいうのが、ほんまのホームランバッターって言うんやと思う

ホームラン打者にとっては、いかに楽に打席に入れるかが大事だという。

ブランコが、中日からDeNAに移籍した2013年序盤にホームランを量産した理由は、前打撃コーチの高木豊によると

球場が狭くなって、ボール球を振らなくなった。中日時代は球場が大きいので、振らなきゃいけない、というのがあったんだろうね

また、バレンティンが覚醒した理由も似ており、ヤクルト打撃コーチの池山隆寛によると

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最初の何本か、立て続けに右方向へホームランを打った。それで『今年のボールは飛ぶ』と。あれで心理的に楽になったんだと思う

中村も2011年に、似たような話をしていたという。

飛ばない、飛ばないっていう報道がバンバン出ていたので、自然と力んでいた。でもあるとき、詰まっても飛ぶんだなというのがわかった。そこから打席の中で余裕を持てるようになった

その結果、飛ばないボールを使っていたにもかかわらず、48本ものホームランを量産した。

千葉ロッテの井口によると、同じホームランバッターでも中村とジャイアンツの阿部慎之助では全くスイングが違うという。

おかわり君は、ぜんぜん振ってるように見えないんですよね。かるーく振ってる感じ。それできれいにバットにボールを乗せて運ぶ。あれはなかなかできない。慎之助なんかは、ブンブン振ってるように見えるからね

中村自身も

最低限、振れる力で振りたい。7割、8割ぐらいの感覚ですかね

と語っている。

さらに、バットの材料の違いにも中村の打撃の特徴がよく表れている。
バレンティンはメープルの中でも特に硬質な素材を好んで使っているのに対し、中村はメープルは反発するからとしなりがきくアオダモにこだわる。

バットに長い時間、ボールが接地している感覚を大事にしたいんです。どれだけバットをしなやかに、やわらかく使えるか。それを追求してる。僕はパワーではなく、技術で打ってると思ってるんです

やわらかくしなやかに振るという意味では、引退した広島の前田にも通じるところがあるように思える。

プロ野球選手の夜の伝説(その1)

お金も体力もあり余っているプロ野球選手。
となると、まことしやかに語られる夜の伝説の数も当然多くなる。

真偽不明のものも多いが、週刊誌に掲載されていたものの中から、これぞというエピソードをいくつか紹介しよう。
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学生時代にアマチュアナンバーワン投手だった山田秋親の契約金問題

2000年当時、立命館大学の山田秋親は最速153kmのストレートを誇る、アマチュア球界ナンバーワンの投手として注目を集めていた。

中日・阪神・オリックスとの争奪戦の末、ダイエーを逆指名し入団したのだが、父親が週刊文春の取材に対して契約金が6.5億であったと話し、その額が球界で申し合わせていた新人の契約時における最高標準額「契約金1億円+出来高5000万円」をはるかに上回るものだったため、コミッショナーを巻き込む大騒動となったのだ。

週刊文春2000年11月23日号の記事によると、以下のやりとりがあったという。
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巨人が阿部、高橋由、二岡、上原、内海、野間口の6選手へ多額の契約金を払っていた問題

2012年3月15日付けの朝日新聞が「巨人、6選手に契約金36億円。球界申し合わせ超過」と報じた。

年と金額の具体的な数字は、以下の通り。

97年 高橋由伸 6億5000万円
98年 上原浩治 5億円+退団時の功労金1億2000万円
98年 二岡智広 5億円+退団時の功労金7000万円+出来高3000万円
00年 阿部慎之助 10億円
03年 内海哲也 2億5000万円
04年 野間口貴彦 7億円

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6選手の契約では、1億5千万円を超過する金額について、複数年にまたがって分割払いするとし、各年の出来高条件の一部をクリアした場合に支払われるとされていた。複数の巨人軍関係者によると、巨人軍にとってこの出来高払いは税務上、契約金の分割払いとみなされ、通常の出来高払いとは違う会計処理をしていた。各選手も税務申告する際、契約金の一部であることを明らかにしていた。国税当局も税務調査などでこうした内容を把握しているという。

税務上はずるはしてないよって話。

最高標準額を超過した契約金をめぐっては、横浜が、2004年に自由獲得枠で入団した那須野巧選手に5億3千万円の契約金を支払っていたことが2007年に発覚。

「契約金の上限を1億円と出来高払い5千万円で合意し、破った場合は制裁を加える」ことを決めたのは2007年10月。すなわち、いずれもその前の話だから問題ないというのが読売側の主張である。

なお、NEWSポストセブンが、この契約金等が妥当だったのかの一つの指標としてヒット1本あたり、ホームラン1本あたり、1打点あたりの金額を裏金をもらっていない選手と比較していたので紹介したい。

■二岡智宏(1999年ドラフト2位、実働10年)
年棒+契約金=16億9100万円
安打:151万円(数字は1本あたりの金額。以下同様)
本塁打:1077万円
打点:328万円

■坂本勇人(2007年ドラフト1位、実働5年)
年棒+契約金=3億2900万円
安打:52万円
本塁打:451万円
打点:131万円

■高橋由伸(1998年ドラフト1位、実働14年)
年俸+契約金=40億5300万円
安打:262万円
本塁打:1388万円
打点:479万円

■松本哲也(2007年育成3位、実働5年)
年俸+契約金=8610万円
安打:43万円
本塁打: ―
打点:233万円

さすがに、育成出身の松本と比較するのはどうかと思うが…

 

■阿部慎之介(2001年ドラフト1位、実働11年)
年俸+契約金=28億1350万円
安打:215万円
本塁打:1069万円
打点:365万円

■鶴岡一成(2008年トレード、実働4年)
年俸=1億3500万円
安打:169万円
本塁打:1929万円
打点:500万円

キャッチャーはインサイドワークや守備力も含めて判断されるべきではあるが……、少なくとも阿部は10億でも高すぎることはなかったと言えるのではないだろうか。

 
<<2016.6.9 追記>>
上の問題に関連して、巨人軍は朝日新聞を提訴していた。

争いのポイントは大きく二つあり、一つは「巨人軍の契約が球界を統括する日本野球機構(NPB)から、厳重注意処分を受けるような行為だった」という朝日の報道内容が正しいのかどうか。誤っているとしたら、名誉棄損にあたる。

もう一つは、一定の成績を達成した場合に支払われる出来高払いの報酬(報酬加算金)が「契約金」に含まれるか否か。

2016年6月8日、東京高裁の判決では、「巨人軍がNPBから厳重注意処分を受けるような行為だったという点」については真実ではなく、NPB関係者に取材をせずに誤解したまま記事を書いているとして、名誉毀損の成立を認めた。

また、報酬加算金は、球界が2001年に導入したインセンティブ(出来高払い)を制度化したもので契約金とは性質が異なるとしたうえで、巨人軍の内部資料に両者を区別せずに記載する慣行があったことなどから、朝日の報道が「誤りとまではいえない」とした。

朝日新聞は上告するらしい。今後の動向を見守りたい。

 
<<2016.11.28 追記>>
11月24日付の決定にて、最高裁は巨人軍、朝日側双方の上告を退け、朝日新聞社に330万円の支払いを命じた2審判決が確定した。
巨人軍がしていたことは世間からすると褒められる事ではないだろうが、この判決は妥当だろう。