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女房はドーベルマン(3) その他

女房はドーベルマン(野村克也著)』より

プロ野球といえども、まずは興業であり、人気商売。巨人ファンがいればアンチ巨人ファンもそれに匹敵する数がいる。私はアンチ巨人ファンが喜び刺激を感じることは何かを考え、巨人批判、長嶋批判を繰り返してきた。

さらに、巨人を挑発した理由がもう1つある。プロ野球とは「戦い」である。
野球を試合と思っているうちはまだアマチュア。
試し合いではなく、真剣勝負。この2つでは当事者の意識が違う。

攻撃において監督としてまず考えなければならないのは、得点圏に走者を置くこと。
塁に出るのは選手の仕事だが、セカンドにランナーを進められるかどうかは監督の采配が七割以上を占めている。

日本の今の応援スタイルは、選手に感動を与えにくい。1つ1つのプレーに観客の生の反応がかえってきていない。選手の観客への反応もしかり。

試合時間の短縮、プレーのスピードアップを目的にバッターボックスを外すな、サイン交換を速くしろと言われるが、ピッチャーの制球力が下がっているのが一番の原因。

キャッチャーは完全主義者でもある。人間のやることだから完璧などありはしないと思ったらおしまいだ。常に完璧なゴールを想定し、試合後そこにどこまで近づけたか反省する。
最初は完全試合を狙い、次にノーヒットノーラン、完封。いつもそう考えていた。

断言するが、野球というスポーツの奥深さも楽しさもキャッチャーというポジションに集約されている。どんなポジションにつくにしろ、野球を志す人は、一度はキャッチャーを経験したほうがいい。

私は、技術力、あるいはパワーやスピードだけでは、野球は絶対に勝てないという考え方に立っている。技術以外の無形の力、たとえば観察力、洞察力、分析力である。

野球について考えるとは、とりもなおさず人間について考えることだと言っていい。人間について考えるとは、人間の心理や行動について考えることである。

変化球を投げる理由。
1つはストレートのスピード不足を補うため(ストレートが速ければ変化球がなくとも打ち取れる)。1つはコントロールミスで打たれる可能性を低くするため(変化球を待っていればど真ん中にストレートがいっても打ち損じる確率が上がる。また、変化球を意識させるだけで効果がある)。

進行中のゲームについて話す解説と、結果がわかったあとに責任を負って書く評論は大きく違う。

阪神監督時代

男として童貞かどうかは、案外大きな意味をもつ。井川にも童貞を捨てるよう直言した。

サッチーには、ヤクルト時代のような覇気がなくなったとはっぱをかけられていた。

東京地検特捜部の家宅捜索の際には自分のノートも持っていかれた。

阪神は、野村の今後のことを考え、解任ではなく辞任とした。

マスコミとの付き合いがいかに難しいかを実感した阪神での三年間。

星野監督は気配りができ、処世術にもたけている。

巨人が阿部、高橋由、二岡、上原、内海、野間口の6選手へ多額の契約金を払っていた問題

2012年3月15日付けの朝日新聞が「巨人、6選手に契約金36億円。球界申し合わせ超過」と報じた。

年と金額の具体的な数字は、以下の通り。

97年 高橋由伸 6億5000万円
98年 上原浩治 5億円+退団時の功労金1億2000万円
98年 二岡智広 5億円+退団時の功労金7000万円+出来高3000万円
00年 阿部慎之助 10億円
03年 内海哲也 2億5000万円
04年 野間口貴彦 7億円

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6選手の契約では、1億5千万円を超過する金額について、複数年にまたがって分割払いするとし、各年の出来高条件の一部をクリアした場合に支払われるとされていた。複数の巨人軍関係者によると、巨人軍にとってこの出来高払いは税務上、契約金の分割払いとみなされ、通常の出来高払いとは違う会計処理をしていた。各選手も税務申告する際、契約金の一部であることを明らかにしていた。国税当局も税務調査などでこうした内容を把握しているという。

税務上はずるはしてないよって話。

最高標準額を超過した契約金をめぐっては、横浜が、2004年に自由獲得枠で入団した那須野巧選手に5億3千万円の契約金を支払っていたことが2007年に発覚。

「契約金の上限を1億円と出来高払い5千万円で合意し、破った場合は制裁を加える」ことを決めたのは2007年10月。すなわち、いずれもその前の話だから問題ないというのが読売側の主張である。

なお、NEWSポストセブンが、この契約金等が妥当だったのかの一つの指標としてヒット1本あたり、ホームラン1本あたり、1打点あたりの金額を裏金をもらっていない選手と比較していたので紹介したい。

■二岡智宏(1999年ドラフト2位、実働10年)
年棒+契約金=16億9100万円
安打:151万円(数字は1本あたりの金額。以下同様)
本塁打:1077万円
打点:328万円

■坂本勇人(2007年ドラフト1位、実働5年)
年棒+契約金=3億2900万円
安打:52万円
本塁打:451万円
打点:131万円

■高橋由伸(1998年ドラフト1位、実働14年)
年俸+契約金=40億5300万円
安打:262万円
本塁打:1388万円
打点:479万円

■松本哲也(2007年育成3位、実働5年)
年俸+契約金=8610万円
安打:43万円
本塁打: ―
打点:233万円

さすがに、育成出身の松本と比較するのはどうかと思うが…

 

■阿部慎之介(2001年ドラフト1位、実働11年)
年俸+契約金=28億1350万円
安打:215万円
本塁打:1069万円
打点:365万円

■鶴岡一成(2008年トレード、実働4年)
年俸=1億3500万円
安打:169万円
本塁打:1929万円
打点:500万円

キャッチャーはインサイドワークや守備力も含めて判断されるべきではあるが……、少なくとも阿部は10億でも高すぎることはなかったと言えるのではないだろうか。

 
<<2016.6.9 追記>>
上の問題に関連して、巨人軍は朝日新聞を提訴していた。

争いのポイントは大きく二つあり、一つは「巨人軍の契約が球界を統括する日本野球機構(NPB)から、厳重注意処分を受けるような行為だった」という朝日の報道内容が正しいのかどうか。誤っているとしたら、名誉棄損にあたる。

もう一つは、一定の成績を達成した場合に支払われる出来高払いの報酬(報酬加算金)が「契約金」に含まれるか否か。

2016年6月8日、東京高裁の判決では、「巨人軍がNPBから厳重注意処分を受けるような行為だったという点」については真実ではなく、NPB関係者に取材をせずに誤解したまま記事を書いているとして、名誉毀損の成立を認めた。

また、報酬加算金は、球界が2001年に導入したインセンティブ(出来高払い)を制度化したもので契約金とは性質が異なるとしたうえで、巨人軍の内部資料に両者を区別せずに記載する慣行があったことなどから、朝日の報道が「誤りとまではいえない」とした。

朝日新聞は上告するらしい。今後の動向を見守りたい。

 
<<2016.11.28 追記>>
11月24日付の決定にて、最高裁は巨人軍、朝日側双方の上告を退け、朝日新聞社に330万円の支払いを命じた2審判決が確定した。
巨人軍がしていたことは世間からすると褒められる事ではないだろうが、この判決は妥当だろう。