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権藤博が語るベンジャミン・オグリビー

日経朝刊に時々コラムを書いている権藤さん。
今回は、80年代後半に近鉄に在籍していたオグリビーについての話だった。

権藤氏曰く

「こいつは格好いい。本物の男だ」とうならされた一人だ

MLBのブルワーズ時代にはホームラン王も獲っているスラッガー。
来日時には峠は過ぎていたが、ボールがつぶれそうなインパクトの強烈さに応援の名残りがあったという。

「ベンジー」の愛称で慕われた彼は、立ち振る舞いのすべてに、気品を漂わせていた

彼の人となりについてはまったく知らなかった。
そして、権藤の記憶に強く残っているエピソードが以下だ。

日生球場でロッテの抑え、牛島和彦からサヨナラ本塁打を放った。連続セーブ記録がかかる相手だったからか、いつもは寡黙にベースを回るのに、このときばかりは三塁のあたりでガッツポーズをした。そこからベンチに入るまで数秒だったはずだが、もう神妙な顔になっていた。
「思わず興奮してしまった。牛島に謝りたい」

彼は本塁打を打ってもゆっくり走らなかった。
「投手にとってつらい時間だから、早くしないと」
それほど相手のプライドを気にかけていたから、自分の軽率な行動が許せなかった。

もう1つ紹介されていたのが、オグリビーのMLB時代の、ノーラン・ライアンとの対戦時のエピソード。

1打席、2打席とかすりもしない。そこでどうしたかというと、打席のたびにバットを重くしていった。950グラムほどのが最後の打席は1キロ近くになっていたそうだ。

バットを軽くした方が当てやすそうだが、それでは球勢に負けるし、プライドが許さない。
「軽くしたら負けなんだよ」と言っていた。

いずれも、一流のプレーヤーとしての心意気が感じられる。