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イチローの変化と残してきた言葉

日経電子版上で、鉄村和之氏と丹羽政善氏のセミナー(?!)の様子が記事となっていた。
イチローの打撃変化 持ち味のゴロ増すも三振率高く

2014年のイチローは、打率こそ.284と、初めて3割を下回った2011年以降ではもっとも良い数字を残したものの、ヤンキースの起用方法もあり、打席数は.385にとどまる結果となった。

丹羽氏はイチローのゴロ率に着目。
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控えとなってもイチローの言葉は輝いている

2014年。開幕戦でスタメンじゃないことを受けてイチローが口にした言葉。
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田口壮のコラムが日経電子版でスタート

田口壮のコラム「ポストゲームショー」が日経Web刊で2/25よりスタートした。隔週で連載するらしい。

TVで時々見るに、彼の話は視聴者目線で、自分の実績を過度にアピールすることもなく聞きやすいので、この連載も楽しみだ。

初回は 『巨人、西武、広島…キャンプに見る伝統の力』。

各球団ごとに歴史や伝統があり、例えばオリックスには「外野手の伝統」があったという。

福本豊さん、簑田浩二さん、山森雅文さん、本西厚博さん……。前身の阪急時代から、名外野手を送り出してきたオリックスでは「外野守備だけはどこにも負けてはいけないのだ」という意地のようなものが受け継がれてきました。

その伝統を守るための練習は厳しく、一通りの練習をこなしたあとに千本ノックとも言うべき厳しい外野ノックが待っていた。
田口とイチローの2人を相手にノックをしてくれるのは小林晋哉コーチだ。

田口氏は各チームのキャンプを回って印象に残った点をあげている。

巨人は、二軍選手の礼儀正しさ。原監督に伝えると、一言「ジャイアンツだからな」と言ったのこと。

昔から投手王国だった西武はブルペンに特徴がある。他の球団ではスペースの関係もあり、ブルペンは投球と報道陣のための必要最低限の広さになっているが、西武では長めの距離で投げようと思えば投げられるだけの広いスペースをとっている。本来の距離より長い距離から投げることで、質のよい球が投げられるよう練習するニーズ等に応える作りにしているのだ。
また、捕手に立ってもらったままで投げる「立ち投げ」では、各投手が高めの直球を意識して投げている様子が伺えたという。

広島は、昔から猛練習で有名。

野村謙二郎監督の現役時代は午前中のメニューがランニングやダッシュだけという陸上部みたいな練習で、へとへとになってからやっとボールやバットを握るという具合だったと言います。

現在はさすがにそこまでの練習はしておらず、野村監督に聞くと「昔みたいにきつくしたら選手がついて来ないよ」とのこと。

ただ、その当事の名残は残っており、全体練習の後、石井琢朗コーチによる内野ノックでは、横に走ったり飛び込んで捕ったりするゴロは打たず、野手の正面か、逸れても2、3歩動けば捕れるところにゆるゆるとしたゴロを延々と打ち続け、腰を下ろして確実にボールをグラブに収める基本を徹底的に身体に覚えこませていたという。

 
<<追記>>
本文中に登場した小林晋哉コーチだが、ちょうどタイミング良く、ソチ五輪フィギュアスケートの羽生の隣で仰天顔だった女性が、奥さんだということで、話題になっていた。
こちらのZAKZAKの記事 『DeNA小林晋哉スカウトを直撃 妻は羽生の隣で仰天顔だった日本スケート連盟強化部長』 で、イチロー相手に3時間に及ぶノックを浴びせ、仰木監督が「いい加減にしておけ」とストップをかけたこともあるエピソードが紹介されていた。
今はDeNAでスカウトをやっているんだ。

MLBの奥さま会・婦人会なるものについて

日刊ゲンダイの 『里田まいは大丈夫? 田口壮夫人が語るメジャー「奥さま会」の洗礼』 より。

メジャーには各チームに「Wives Group」と呼ばれる、婦人会が存在し、その活動がなかなか大変だという話。

頻繁に行われる球団主催の「チャリティー活動」では、選手に代わって夫人自らが球場内を周回。ファンに直接、サインボールなどのグッズを手売りする。球団主催のパーティーには夫と共に出席、そこでは社交性も求められる。

調べてみると、イチローの妻、福島弓子氏が募金集め活動に参加している写真が何枚か見つかった。
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日本ではこんな姿は見たことがない。
そもそも、もともと有名だった人でない限り、奥さんが表舞台に立つことはほぼないだろう。

3.11の時は、ツインズの婦人会が義援金を集めたほか、ハンカチやTシャツを販売しアメリカ赤十字を通じて被災者へ収益を全額寄付したことで話題になっていた。

チャリティ活動はまだいいと思うが大変そうなのがこれ。

年間数億円、数十億円を稼ぐ選手の妻たちが仲間内で派手なパーティーを開いたり、連れ立って高級ブランドを買いに行くショッピングツアーを企画することもしばしば。時には夫人らがお金を出し合ってチャーター機を手配、遠征先に乗り込むこともある。アメリカではメジャー選手の奥さんも「チームの一部」。身につける貴金属や服装も「身分相応」が求められ、それができなければ、横のつながりが強いメジャー夫人たちの中で浮いてしまう可能性もある。

合わない人は苦労しそうだ。
ふと、ドラマ半沢直樹での婦人会の集まりの様子を思い出した。

なお、田口壮の妻、恵美子さんの著作によると、選手がトレードで移籍すると、婦人会が移籍先の婦人会にその選手家族をよろしくと連絡を入れることもあるそうだ。

プロ野球選手の夜の伝説(その1)

お金も体力もあり余っているプロ野球選手。
となると、まことしやかに語られる夜の伝説の数も当然多くなる。

真偽不明のものも多いが、週刊誌に掲載されていたものの中から、これぞというエピソードをいくつか紹介しよう。
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イチロー@日本経済新聞

努力すれば報われると本人が思っているとしたら残念だ。
それは自分以外の第三者が思うこと。
もっと言うなら本人が努力だと認識しているような努力ではなく、第三者が見ていると努力に見えるが本人にとっては全くそうではない、という状態になくてはならないのではないか。

拙い表現でも将来自分の言葉で伝えられたらなと思う。
しかし結局、言葉とは「何を言うか」ではなく「誰が言うか」に尽きる。
その「誰が」に値する生き方をしたい。

思い出したくない打席がある。第2回WBC決勝の十回2死2,3塁のシーン。
敬遠ならどんなに楽だろうと思った。そんなふうに思ったことは初めてだ。
この打席で結果を出せなければ、今までの僕は全て消される、と思った。
恐怖に震え上がっていた。

今後、どんな場面があろうとも、あの打席以上はないのでは、と想像している。
野球をやりながら「命を削る」という意味を初めて知った瞬間だった。

野村ノート(4) 打者のタイプ

野村ノート/野村克也著(小学館文庫) 』より。

すべての打者が共通してもっているテーマが3つある。

1.変化球への対応
2.内角への苦手意識の克服
3.特殊球への対応

1.については、緩急の組み合わせ及び、ゆっくりしたフォームからピュッとキレのいい球が来る投手や、山本昌のように一見豪速球投手のようなフォームなのに来る球は技工派という投手の場合、変化球がやっかいになる。

3.については、フォークの他にチェンジアップや、内角に食い込むシュート、そして150kmを超えるストレートも含めてもいい。

このテーマから生じる打者のタイプを4つに分類すると

A.直球に重点を置きながら変化球にも対応しようとする
B.内角か外角、打つコースを決める
C.右翼方向か左翼方向か、打つ方向を決める
D.球種にヤマを張る

A.で常に高い結果を残せるのは、イチローのほか、松井秀のような天才タイプのみ。
外国人選手は見逃し三振を恐れないので追い込まれるまではA.追い込まれるとD.というパターンが多い。

B.は強打者がとることが多い。また無死二塁や、無死一二塁などの進塁打が強いられる場面でもとられる。

C.はいわゆる騙し。引っ張ると見せかけて逆方向を狙う。元木が代表例、バッテリーは狙いを絞りづらい。阪神の桧山もケースによって使う。

いい打者であればあるほど、基本はAでも状況に応じてタイプを使い分ける。それをどう読み取り、ついていくかが捕手に求められる高等技術。
CとDは打席に入る前に決めていることが多いが、Bは無意識のことも多い。

キャッチャーとして一番嫌なタイプはDタイプ。
仮にヤマが外れて三振をとってもうれしいのはその一瞬だけで、すぐに不安にかられる。次の打席にも影響が残る。

野村ノート(3) フォークボール対策

野村ノート/野村克也著(小学館文庫) 』より。

フォークを打つには、あるいはボールゾーンに落ちるフォークに手を出すことなくバットを止めるにはどうすればいいか。多くの打者が、技術を磨けばなんとかなると思っている。しかし、技術だけでは限界がある。私自身プロ入りして7,8年たったころにそのことがわかった。

プロのレベルであるならば100%フォークが来るとわかっていれば、たいていは対応することができる。ところがほとんどの打者が内角への速い球に対して警戒心、あるいは苦手意識があり、追い込まれるとどうしても内角球をマークする度合いが強くなる。しかも日本人の多くの打者は見逃し三振をしたくないために、追い込まれるまでは変化球にヤマを張っていても、ツーストライクを取られるとA型(直球に重点を置きながら、変化球にも対応しようとするタイプ)に変わる。イチローのような天才的な打者を除いて、ほとんどの打者は、変化球をイメージしながら直球に対処することができないからだ。

それでも、フォークはマークしないと打つことが困難な特殊球。
対策としては以下が考えられる。

1.目を大きく開いてミートするまでしっかり見るという意識を徹底する
2.力をうんと抜いて備え、目線を高めのストライクゾーンに置く
3.内角速球のマーク度を軽くして、素直にピッチャー返しのバッティングを心がける
4.クセが出やすい球種なのでクセを探す
5.どうしても対応が困難な打者は配球を読む

なかでも、3.に関連して、日頃から内角に強い印象を与えておくと有利となる。バッティングにおいて、内角の苦手意識やマーク度が高くなると、大事な「壁」を崩す原因となる。結論として、打者は内角球を打ちこなせないとプロでは飯は食えない。

女房はドーベルマン(2) 3人の天才+新庄

引き続き、『女房はドーベルマン(野村克也著)』より

今回は、野村が野球生活で出会った三人の天才について。

 
一人は南海時代の同僚でもある広瀬叔功。
もう一人は、イチロー。

イチローは走攻守すべてに後光がさすほど輝いていた。イチローの才能は野球のあらゆる面で突出していた。しかも長嶋のようにファンに魅せるプレーを常に心がけている。バッターのタイプとしても長嶋に似ている。イチローの打席には駆け引きや、勝負のあやがない。ピッチャーが投げたボールに対して、感覚だけで打っていると思える。
配球を読まなくても体が反応して打てるのだ。典型的な天才である。だから試合後の談話に面白味がない。

今となってはTV等で野球論を語ることも少なくないイチローだが、その内容に「面白み」があるかといえば確かに違うかもしれない。凡人からすると、彼の異次元さを感じるしかないからだ。

1995年のヤクルト対オリックスの日本シリーズ。
2年連続首位打者だったイチローを何とか抑えようと知恵を絞っていたヤクルト陣。

日本シリーズでオリックスと対戦する前、スコアラーは、イチローに弱点はない、攻略法は見つからない、打たれるものと思ってくださいと言った。徹夜でビデオをみても、どのコースもどの球種も対応できることが分かった。
 
そこで変に小細工せず、インコースをどんどん攻めることを公表することにした。テレビやスポーツ新聞を通じて、自分と古田、投手全員がイチローの弱点はインコース高めと広言した。専門的に言うと、打者に内角意識をもたせることは、打撃面において自軍にとって有利なのだ。プライドの高いイチローは内角高めを打とうとすると読み、内角高めには投げるもののボール球しか投げず、そうするとイチローはボール球に手を出し凡打した。
 
しかしこれが通用したのは2戦目までだった。

なお、このシリーズのイチローの成績は以下のとおり。

第1戦 4打数1安打1三振
第2戦 3打数0安打1三振1四球
第3戦 3打数1安打1打点1三振1四球
第4戦 6打数1安打1三振
第5戦 3打数2安打1打点1四球1本塁打

最終戦でマルチ安打、本塁打も打ったもの、トータル19打数5安打(.263)に終わっている。

 
残された、最後の天才の一人は、長嶋茂雄。
長嶋もイチローと同じように、体が反応して打てるタイプだと言う。

長嶋にはささやき戦術がまったく効かなかった。
ささやきかけても、まったく関係のない言葉が返って来る。
王はちゃんと答えてくれ、会話になる。
しかし、直後に精神統一をはかって集中力をピークにもっていける。

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天才3人からはやや外れるが、新庄剛志について。

新庄はイチローと違って弱点が多い。

とくに日本では選球眼の悪さが致命的だった
頭の上のボールもワンバウンドも振る。
しかも日本のピッチャーはカウントが不利になっても、まともなストライクを投げない。

しかし、メジャーのピッチャーは不利なカウントになると間違いなくストライクを投げてくる。
配球がシンプルで読みやすい。新庄が苦手とするフォークを得意とするピッチャーもいない。
もともとも足と肩の強さ、守備のうまさはメジャー級。
彼が活躍することはある程度予想がついた。

新庄は基本的に、考えて野球をするタイプではない。
負けん気は人一倍強く、目立ちたがり屋。
そんな新庄を理論や理屈で納得させようとしてもダメ。聞く耳はあっても理解力がない

言われたい放題である。

なお、新庄にピッチャーをやらせた理由は2つあると。

1つは下半身の重要さを自覚してほしかった。
もう1つはピッチャーの立場に立って打者を考えてほしかった。

新庄に、野村の意図は果たして伝わったのだろうか。

90年代ルーキー秘話

Number 774号 ルーキー秘話。~プロ野球大型新人伝説~(2011年3月10日発売) 』より。

まずは、仰木監督の野茂英雄へのコメント。
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