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カテゴリー : 本人コラム 20件あります

中継ぎや抑え投手はなぜイニングまたぎが嫌なのか

木曜日経、おなじみの権藤さんのコラムから。

先日のプレミア12の韓国戦で、則本昂大の投手交代タイミングが俎上にあがっていたことからか、中継ぎや抑え投手がイニングをまたいで投げる問題点について触れている。

イニングをまたいで投げたとしても、打者が一人や二人増えるだけで、そんなに変わるのかと思いがちだが、そうではないと言う。 続きを読む

山田久志と落合博満のオールスターでの駆け引き

昔の雑誌を整理していたら、90年9月5日号のNumberに、山田久志氏のコラムが掲載されているのを発見。

今週末にオールスターを控えるが、この号のコラムでは山田と落合の、オールスターにまつわる2つの思い出を語っている。
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デーブ大久保監督による松井裕樹の抑え起用を権藤さんはこう見る

楽しみにしている、日経木曜日の権藤さんのコラム。

今回は、抑えに起用され好成績を収めている楽天・松井裕樹と、それを決断した大久保博元監督について。

四球が多いのに抑えに起用したことで、当初批判の声もあった。
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権藤流投手交代のタイミング

日経朝刊連載の権藤さんのコラムより。

今回は、試合中の監督や投手コーチがもっとも頭を悩ますといっても過言ではない、投手交代のタイミングについて。
果たして権藤流とはどんな内容か。
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下柳剛が語る伊良部秀輝

スポニチアネックスの連載で、弟のように可愛がっていた伊良部について書いている。(『酒の席でいきなりシャドーピッチング 野球の虫だったラブちゃん』)

あの伊良部を「ラブちゃん」と呼ぶほどの間柄。 続きを読む

権藤博が語る岩瀬仁紀の凄さ

毎週の楽しみになっている、日経の権藤氏のコラム。
今日は、先日前人未到の400Sを達成した、中日の守護神、岩瀬仁紀投手について。

そもそも「リリーフ」というポジションについて権藤氏はこう評する。
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巨人鈴木の走塁、阪神上本・梅野の守備プレーについての掛布さん評

おなじみ、THE PAGEの掛布さんの連載より。「掛布が語る 阪神と巨人 潜在的な力の差

7/23の巨人阪神戦でのプレーについて。
9回に代走で登場した巨人の鈴木尚広。能見―梅野バッテリー相手にカウント1−1から盗塁を仕掛ける。

能見の投球はワンバンとなったが、梅野がうまく処理して素早くスローイング。カバーに入った上本のグラブへストライクの送球。タイミングは完全にアウトだった。

上本は、鈴木をやや待つ形にまでなった。しかし、鈴木のスライディングテクニックが一枚上手だった。鈴木は、キャッチャーから見てセカンドベースの一番遠い右端を狙って滑ってきた。“世界の福本豊さん”から「セカンドベースの一番遠くを狙うんや」という盗塁の滑り方のコツを聞いたことがあったが、“35歳の走り屋”は、この大事な局面で、そういう高度なテクニックを使ってきた。滑る場所が遠いので、上本は、必然、追うようなタッチとなり、足が先にベースに触れたとセーフの判定。

すなわち、鈴木の経験・技術が上本のそれを上回ったと。

鈴木も試合後のインタビューにこう答えている。

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「ピッチャーとのタイミングをずっとすりあわせていた。それに時間がかかってしまった。タイミング的にはちょっと分が悪かったが、自分のスライディングの技術が勝った。」

逆に、上本は試合後「判定なので…」とうつむいてクラブハウスに引き揚げたと。

こういう場合、守備側としては、追うようなタッチではなく、ランナーに向かって倒れこんでいくような体を張ったタッチプレーが求められる。

その後、二死満塁の場面で能見のフォークがワンバウンドとなり、梅野がそれを後逸して鈴木が決勝のホームを踏むことになる。

記録はワイルドピッチで決して梅野を責めることのできないプレーだった。だが、そこまでミットより先に、まずフットワークで体を動かしてボールを前に落としていた梅野が、このときに限って、ミットから先に動いて体の動きが一歩遅れた。小さいがとても大きなミス。

掛布さん、「責めることのできない」と言いつつ、「とても大きなミス」とバッサリ。

でも、これがプロの世界。
これを糧に、梅野には奮起して一回り大きくなってほしいものだ。

権藤博が語る大谷翔平と投球時の体の使い方

本日の日経朝刊スポーツ欄のコラムより。

才能が一気に開花しそうな大谷翔平について。
権藤氏は大谷のイニング間のキャッチボールの様子に目を引かれたという。

ふわー、ふわーっつと楽に投げている。一方、同期の阪神・藤浪晋太郎はベンチ前でビュンビュン投げる。投球はいかに力を抜くかだから、あんなところでしゃかりきになるようでは…… と思っていたので、大谷の力の抜け具合が際立った。

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甲子園球場と阪神園芸と下柳剛

2月にスポニチの下柳のコラムに注目したっきり目を通すことができていなかったが、久しぶりにチェック。

最新の6/9の回では、甲子園球場での思い出について触れられている。

本人の中では良い印象しか残っていないという甲子園。
実際に甲子園での成績は87試合投げて44勝17敗、防御率2.90の見事な成績。
勝率7割2分は恐れ入る。

そして、甲子園のグラウンド整備を行なう阪神園芸とのエピソードも。

本拠地ならではのちょっとした工夫もあった。これは、いまやから書ける話やけど、阪神時代、阪神園芸さんにお願いしてオレの先発時は通常よりもマウンドを硬めにしてもらっていた。

地面が硬ければ硬いほど、力をもらえるんや。具体的には、バッターへ踏み出す側の右足が着地した時やね。地面から右足に伝わって来た力を、最終的には左手の指先に伝えるイメージ。だから、オレは硬いマウンドの方が好きやったんや。

その硬いマウンドに対応するために、スパイクにも工夫を凝らしとった。普通、スパイクの裏にある歯は多くても9本ぐらいなんかな。でも、オレの場合はほぼ倍の16本をつけてもらっている時期があった。

それだけ歯が多いと、マウンドを踏みしめたときに絶対にずれない。少しのズレ、ブレが投手にとっては命取りになるわけやから。

他の選手がどうだかはわからないが、細かいところにも気を使っていたというのは下柳の自負のようだ。

そして、もう1つ阪神園芸絡みの思い出が紹介されている。

オレにとって忘れられない一戦がある。2007年9月17日の巨人戦。1―0でリードした迎えた5回やった。

2死一塁となったところで、急に雨脚が強くなってきてね。打席にはピッチャーの木佐貫。そしたら、巨人側から試合中断を要請する動きが入った。チームにとっては優勝争いの一戦。オレも頭に来たから、思わず「シッシッ」ってグラブで追い払ったわ。

で、試合は結局、中断。何とも言えん気持ちやったけど、阪神園芸さんがオレのところへ走ってきてくれた。
「シモ、絶対に中止にしないからな!」

その言葉通り、グラウンド状態は最悪に近かったけど、懸命の整備の甲斐あって試合を続行することができた。だから、オレも約10分間の中断中、集中力と気持ちを一切切ることはなかった。オレに勝ち星はつかなかったけど、最後は4―1で勝利。これは、ほんまに、うれしい勝利やった。甲子園以外の球場やったら、まず降雨ノーゲームやったやろうからね。

裏方さんあっての選手という話。
やはり、下柳はエピソードの切り取り方も悪くない。
またちょくちょく覗いてみよう。

権藤博が語るベンジャミン・オグリビー

日経朝刊に時々コラムを書いている権藤さん。
今回は、80年代後半に近鉄に在籍していたオグリビーについての話だった。

権藤氏曰く

「こいつは格好いい。本物の男だ」とうならされた一人だ

MLBのブルワーズ時代にはホームラン王も獲っているスラッガー。
来日時には峠は過ぎていたが、ボールがつぶれそうなインパクトの強烈さに応援の名残りがあったという。

「ベンジー」の愛称で慕われた彼は、立ち振る舞いのすべてに、気品を漂わせていた

彼の人となりについてはまったく知らなかった。
そして、権藤の記憶に強く残っているエピソードが以下だ。

日生球場でロッテの抑え、牛島和彦からサヨナラ本塁打を放った。連続セーブ記録がかかる相手だったからか、いつもは寡黙にベースを回るのに、このときばかりは三塁のあたりでガッツポーズをした。そこからベンチに入るまで数秒だったはずだが、もう神妙な顔になっていた。
「思わず興奮してしまった。牛島に謝りたい」

彼は本塁打を打ってもゆっくり走らなかった。
「投手にとってつらい時間だから、早くしないと」
それほど相手のプライドを気にかけていたから、自分の軽率な行動が許せなかった。

もう1つ紹介されていたのが、オグリビーのMLB時代の、ノーラン・ライアンとの対戦時のエピソード。

1打席、2打席とかすりもしない。そこでどうしたかというと、打席のたびにバットを重くしていった。950グラムほどのが最後の打席は1キロ近くになっていたそうだ。

バットを軽くした方が当てやすそうだが、それでは球勢に負けるし、プライドが許さない。
「軽くしたら負けなんだよ」と言っていた。

いずれも、一流のプレーヤーとしての心意気が感じられる。