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権藤流投手交代のタイミング

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日経朝刊連載の権藤さんのコラムより。

今回は、試合中の監督や投手コーチがもっとも頭を悩ますといっても過言ではない、投手交代のタイミングについて。
果たして権藤流とはどんな内容か。

投手の心はガラス細工のように繊細だ。先発でも救援でも、打たれたまま降板するとあとに響く。「アウトを取るまで」と言っているうちに失点することもあるが、そういう試合はどうせ負けいくさだ。曲りなりにも打者をうち取って降りれば、打たれた傷口も生傷でなく、かさぶたになる。ここが肝心だ。
 
小さな”勝利”でいいから、一日の終わりだけは気持ちよく。長年の指導者生活で私はそこに心を砕いてきた。


アマチュアの監督・コーチがこのような思考をするのはともかく、プロの監督がこう考えるというのは驚きだった。
小宮山に「権藤さんはピッチャーに恥をかかせないんですね」と言われたことからしても、珍しいタイプの監督なのだろう。

特に、これから将来が嘱望される若手投手の場合はより慎重に考えていたようだ。

プロ初先発の投手が、五回まで抑えて勝ち投手の権利を得たら、すぱっと代える。

ベンチが欲を出して続投させ、その後で打たれてイニング途中で交代することになると、成功体験にならないと権藤氏は言う。

続投させたいのを我慢し、無傷で降ろすのが正解。

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そして、現在の監督で権藤氏が評価しているのが秋山監督。

彼は投手起用に未練も欲も持たない。切りの良さだけを考えている。

そんな視点で見たことがなかったが、きりの良さ”だけ”を考えていると言いきれてしまうのが面白い。

 
確か権藤さんは、監督ではなくコーチとしてチームに入っている時に、投手の起用方法で監督と揉めていた記憶がある。

代え時がいつがベストかという問題は、ケースバイケースだろうし、心理的な問題もあるから一筋縄ではいかないのだろうが、今回のコラムで権藤さんのこだわりの強さの一片が伺うことができたのは興味深い。

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