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権藤博が語る岩瀬仁紀の凄さ

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毎週の楽しみになっている、日経の権藤氏のコラム。
今日は、先日前人未到の400Sを達成した、中日の守護神、岩瀬仁紀投手について。

そもそも「リリーフ」というポジションについて権藤氏はこう評する。

下手をうったら先発の勝ち星などすべてが吹き飛ぶ。このポジションについた投手はまず笑顔を失う。抑えてベンチに帰ってきたときでも、こわばった顔にひきつった笑いが浮かぶだけ。投げているときの重圧がそれほど大きいのだ。

比較的笑顔が印象に残るあの大魔神佐々木でさえ、「破顔一笑」を見たのはリーグ優勝を決めた時だけだったと。

そして、岩瀬について。

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最後に1点勝っていることが目的と腹を決めている岩瀬は慌てて勝負をかけるようなまねはしない。

抑える確率の高い打者を見極め、危ないと思ったら、簡単に勝負に行かず、これなら大丈夫というところまで我慢する。必要ならボール球も費やし、1イニングに手間暇をかけて抑える。やるかやられるか、という土壇場の緊張感に脂汗を浮かべながら、ここまで粘れる投手はいない。

並みの投手は重圧から一刻も早く逃げたくなって「エイヤッ」と、イチかバチかの勝負に出て墓穴を掘る。
岩瀬は違う。窮鼠になっても、猫とのにらみ合いに耐え、必ず勝機を見つける。

岩瀬の特質がよくわかる内容での大絶賛。

岩瀬も年齢との戦いは避けられない。しかし、その衰え方はゆっくりとしている。佐々木は三振がとれなくなったら打たれ出したが、岩瀬はもともと走者を出しながらでも抑えるタイプだ。

今年の11月で40歳を迎える岩瀬。
しかし、まだまだやってくれることをプロ野球ファンは望んでいる。

 
<<追記>>
2016年5月12日の日経朝刊のコラムで、権藤さんが再び岩瀬について語っている。

2015年は左肘の故障の影響で1度も登板せず、2016年も中継ぎやセットアッパーとして起用はされるも、1軍と2軍をいったりきたりしている状況。
そんな岩瀬に対し、球団は花道を用意すべきだというのが権藤さんの見解。

その方法とは、、、

岩瀬の功績に報いつつ、チームに貢献してもらう方法が一つある。前にも提案したが、先発転向だ。

藤川球児の例もあるし、不思議はないのかもしれないが、リリーフというイメージがあまりに強すぎてこの意見には意表を突かれた。

フィールディングでも若手にまじってピカイチの動きを見せる岩瀬は運動神経の塊だ。肉体も若い。いいときでも速球は140kmそこそこだったが、それはチームや先発の勝ち星を消してはいけないという責任感から、制球第一で投げていたためだ。思い切り腕を振って投げれば145kmは出るだろう。

権藤さんの岩瀬への高い評価が伝わってくる。
一度見てみたい気はする、岩瀬の先発姿。

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