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権藤博が語る大谷翔平と投球時の体の使い方

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本日の日経朝刊スポーツ欄のコラムより。

才能が一気に開花しそうな大谷翔平について。
権藤氏は大谷のイニング間のキャッチボールの様子に目を引かれたという。

ふわー、ふわーっつと楽に投げている。一方、同期の阪神・藤浪晋太郎はベンチ前でビュンビュン投げる。投球はいかに力を抜くかだから、あんなところでしゃかりきになるようでは…… と思っていたので、大谷の力の抜け具合が際立った。


マウンドでもキャッチボールの延長で、手投げに見え、球が指先から離れる瞬間は棒立ちにすら見えると。しかし、これは往年のエースである金田や稲尾と同じだと権藤は言う。

そう言われると、古い映像に映っている金やんや稲尾のフォームには力感が感じられなかった記憶がある。

ここから、投球時の体の使い方に話が及ぶ。

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一般的に、野球では「手投げはダメ、体を使って投げろ」と言われるが、権藤氏に言わせると「常識」とされるフォームでは体を使うことと、球に力を伝えるということの目的と手段の関係がひっくり返っていると。

もちろん体全体を使うが、それは最終的に指先からボールに力を伝えるためだ。球を放る瞬間にはもう体の役割は終わって動きが止まり、腕と指先に乗せられた力で球が行く。

指先を走らそうと思えば一瞬体は棒立ち、手投げになる。もちろん盤石の下半身があってのことだ。

大谷も、昨年は全身を使おうとするフォームで体と腕が同時に出ていたから、球が速くてもタイミングが合わせられやすかった。しかし今年は違う。

権藤が言うに、大谷はメジャーに行ってもダルビッシュや田中将大と並びうる逸材。
そして、このコラムは以下の一文で結ばれている。

二刀流を続けるべきかどうかなど、もう考えるまでもない、といえるだろう。

 
<<2016.10.28追記>>
目下、日ハムvs.広島の日本シリーズ真っ只中。大谷は名実ともに日本プロ野球界の中心人物になってしまった感がある。

ちょっと前(2016年8月18日)の同じ権藤さんのコラムで、大谷へのアドバイスが載っていたので記しておこう。

故障のリスクを低くするには、あまりいろんな球種を投げないこと。大谷クラスの直球があれば、あとはスライダー、フォークボールの2種でいい。直球一つでも、高低に投げ分けることで”緩急”がつく。高めに投げるときはだけ力を入れ、低めは7、8分で投げるのがミソ。

ノムさんだったらシュート系の球も習得せよと言いそうだけど、さすがに大谷は別格だろうか。

2年前、2014年時点では、権藤さんは大谷は投手に専念させるべきという立場だったが、現在はどのように考えているのか知りたいところではある。

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