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山田久志と落合博満のオールスターでの駆け引き

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昔の雑誌を整理していたら、90年9月5日号のNumberに、山田久志氏のコラムが掲載されているのを発見。

今週末にオールスターを控えるが、この号のコラムでは山田と落合の、オールスターにまつわる2つの思い出を語っている。

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1つはオールスター戦のベンチで、落合が山田に

「ヤマちゃんのカーブ今年はイイネェ」と言って来たことがある。「なんであれを投げないの、シンカーにばかりこだわって」と続けた。

山田曰く、当時の落合はシンカーを打ち損じてばかりで、後半のタイトル狙いを計算して、勝負球にあえて別の球を投げさせようとしていたのだという。

ついついおだてに弱いわたしの性格を見抜いての誉め言葉であった。

 
2つ目は、同じ手に二度と乗らないだろうと思ってか、別の年に、今度はけなして来た。

「今年のカーブは曲らないよ」。
その後、カーブばかりを立て続けに投げて、抑えたのを憶えている。

落合らしいエピソードである。

 
また、オールスター絡みで言うと、東尾が福本から、本塁に投げる時と牽制の時のクセを聞き出し、後半にそのクセを逆に利用して盗塁を刺したことがあったらしい。これは、さすがに福本の脇があま過ぎる気もするが、逆に言うと福本に余裕がある時代だったのだろう。

 
ちなみに、同じ号のNumberの別のコラムに載っていたことだが、西宮で整体治療院を営む寺坂太二さんという知る人ぞ知る方がいて、多くの甲子園球児やプロ野球選手が通っていたらしい。
作新時代の江川卓、星稜時代の小松辰雄、柳川商時代の久保康生、報徳時代の金村義明などなど。

そこにプロに入ってからのの山田久志も通っていたらしいのだが、宝塚歌劇団の人たちが通うようになると、「女の体を揉むと、男の治療が出来なくなる」という妙な哲学から、通うのを辞めたとのこと。

 
舌戦での攻防あり、こだわりあり。
一流選手のエピソードは面白い。

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