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イチロー@日本経済新聞

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努力すれば報われると本人が思っているとしたら残念だ。
それは自分以外の第三者が思うこと。
もっと言うなら本人が努力だと認識しているような努力ではなく、第三者が見ていると努力に見えるが本人にとっては全くそうではない、という状態になくてはならないのではないか。

拙い表現でも将来自分の言葉で伝えられたらなと思う。
しかし結局、言葉とは「何を言うか」ではなく「誰が言うか」に尽きる。
その「誰が」に値する生き方をしたい。

思い出したくない打席がある。第2回WBC決勝の十回2死2,3塁のシーン。
敬遠ならどんなに楽だろうと思った。そんなふうに思ったことは初めてだ。
この打席で結果を出せなければ、今までの僕は全て消される、と思った。
恐怖に震え上がっていた。

今後、どんな場面があろうとも、あの打席以上はないのでは、と想像している。
野球をやりながら「命を削る」という意味を初めて知った瞬間だった。

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