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68歳にしてプロの打撃投手を務める池田重喜氏

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現代ビジネスの『68歳、職業「ロッテ打撃投手」裏方の生き様を語る 来る日も来る日も、ただ白球を投げ続けてきた』より。

1968(昭和43)年にドラフト4位で大洋に入団した池田重喜(いけだしげき)氏。
同じ年にプロ入りした選手は、元巨人の高田繁や元ロッテの村田兆治など。
68歳にしていまだに打撃投手を務めており、もちろん日本球界最年長である。

野村克也、張本勲、落合博満、そして現役では井口資仁と多くの名選手にも投げてきている。
その中で、名選手に共通するものとして以下をあげる。

プロで通算2000本以上の安打を打った彼らに共通するのは、打撃練習で打ち損じがないこと。10本中、1本あるかないか。どんなボールにも対応できる「間」を持っている。高校を出たばかりの子は、体の反動で打とうとして、タイミングを少し外されるだけで対応できなくなる。投手の作る「間」に引きずられるんです。レギュラーで何年も出続けて、揺るぎない自分の「間」を持つ域に達するのです。

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特に落合に対しては思い入れもひとしおのよう。

強烈なプロ魂を持っていた。’85年に2度目の三冠王に輝き、翌’86年のキャンプで、落合は一度もフリー打撃をしなかった。新聞にも批判的に書かれました。落合は当時、トレーニングコーチだった私と走りながら、こう漏らしたことがあります。
 
「オレ、色々書かれているけど、本当に(練習を)やってないのかな」
 
落合は守備に時間を割いて下半身を鍛え、投手が投げるブルペンの打席に立って、目を慣らした。まだ調整段階の時期に、巨人とのオープン戦があり、球団側の強い意向で出場はしましたが、一度もバットを振らずにベンチに戻ってきた。
 
フリー打撃をしない本当の理由を当時の稲尾和久監督だけは本人から聞いていた。素振りでフォームを固めたいのだな、と察知した私は「別に何も心配することはないよ」とオレ流を支持した。結局、落合はその年、3度目の三冠王に輝きました。超一流は、自己が確立されていると痛感しました。

落合のキャンプ論については、ちょうどつい先日「落合博満のキャンプ&オープン戦論」でも話題に上がっていたが、それと共通する内容である。

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