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黒田博樹の凄さはどこにあるのか

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今現在、その動向に一番注目が集まっているプロ野球選手といって過言ではない黒田投手。

今朝の日経の篠山正幸氏のコラムも黒田について書かれていた。
篠山氏曰く、黒田の投球のすごさは、どこがすごいかわからないところにあるのではないかと。

変化球の切れの良し悪しをどこで判別しているのか尋ねたときのこと。「捕手のミットが大きく動かないこと」という答えが返ってきた。シュート系の球でもスライダーでも、ミットが大きく動くときは曲がりが早くなっている。これは打者も判別しやすい

先日、マー君が取材陣への答えで使用したことで一気に知名度が上がった変化球「フロントドア」も、まさにこれがあてはまる球種だろう。
メジャーでは、打者の外角ストライクゾーンを外れたコースからストライクゾーンに入ってくる球を「バックドア」と呼び、打者の内角を外れた体に近いコースからストライクゾーンに入っていく球を「フロントドア」という。

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それ以外の黒田の凄さを探るべくベースボールチャンネルの記事をチェックしてみると、『カープ復帰の黒田博樹、先発能力の高さを示したMLBでの7年間』という豊浦彰太郎氏のコラムにヒントがまずあった。

彼の真髄は安定感にあった。投手が受難の時代にあって、それ以外の何物でもない。2008年に渡米して以降の7年間で、6度も先発を31試合以上をこなしている。過去5年間は平均すると先発32試合だったが、他には11人しかいない。

まず、第一に安定感。
そこがメジャーの中でも高いレベルにある。

黒田は35歳以降に1000イニング以上投げているが、1940年以降の飛ぶボールの時代において、これを成し遂げたのは46人しかいない。

そして、年齢を重ねても衰えないタフさ。

タフさについては同じくベースボールチャンネルでの広尾晃氏のコラム『3つのデータから考える、黒田博樹の2015年』でもデータが掲載されている。

NPBではシーズン3000球以上投げる投手はほんの一握りだ。MLBでは3000球投げて一人前の先発投手だ。黒田は3年目以降ローテーションを守りながら、5年連続で3000球以上投げ続けた。

1試合の投球数ではなく、年間の投球数が多くてこそ、チームに信頼されるタフさの現われだろう。

そして、代名詞である制球力の良さについても忘れてはいけない。
メジャー全体の四球率(与四球数÷対戦打席数)の平均が8%台であるのに対し、黒田の四球率は6%を上回ったことはない。

 
さらに、上であげた広尾晃氏のコラムで被打率について触れられていた。
例えば、ダルビッシュや、全盛期の松坂の被打率は.210前後だったのに対し、黒田の被打率はリーグ平均をわずかに上回る程度の.250前後で、要はそれなりに打たれているのである。

以上のデータから見えてくるのが、「ランナーをヒットで出しながらも、四球で試合を壊すことはなく、粘り強く、微妙な変化で打者を討ちとっていく、それも年間を通して」という黒田の姿である。

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